農業者紹介Vol.7
トップ > 知ろう!東予の農家さん > 農業者紹介Vol.7
自分がやりたい職業は農業です
「野菜もいろんな種類を作ってて、自分がやってて楽しいっていうのが一番なんですけど」
しましま農園 原田広志さん
栽培品目:野菜(西洋野菜など)、レモン、アボカド
栽培地域:上島町岩城小学校区

上島町岩城は瀬戸内海のほぼ真ん中に位置する島で、暖かく穏やかな気候から、昔から農業の盛んな地域です。しかし、最近は高齢により農業をやめる農家が増え、農家の後継ぎが居ないため田畑は荒れて、島の人口も減っています。上島町では、人口の減少を食い止めるため、島外からの移住者を受け入れる仕組みづくりに力を入れきました。そのかいあって、都会から島に移住してくる人が増え、農業を始める人も増えてきています。
今回ご紹介するしましま農園の原田広志さんは、京都で会社に勤めていましたが、ご両親の出身地である瀬戸内海の島への移住を決心し、岩城島に移住して農業を始めました。今では50種類くらいの野菜とレモンやアボカドを栽培する「しましま農園」を運営しています。原田さんは、自分が作る季節のこだわり野菜を食べたり、収穫体験で農園に訪れてもらうことで、「野菜が好き」「自然が好き」「生活が豊かになった」という人が増え、自分がやる農業が少しでも社会にいい影響を与えられたら「幸せ」という思いで、毎日農園に通っています。
先代から続くハウスレモン農家
「人間、食べることが基本ですから、農業というのも良いことかなと思う」
福田農園 福田正昭さん・智子さん
栽培品目:レモン、せとか、紅まどんな、温州みかんなど
栽培地域:上島町岩城小学校区

上島町岩城島は1980年代から「青いレモンの島」をキャッチフレーズにレモンを島の特産品にする活動を続けてきました。1年に数回花を付ける「アレンユーレカ」という品種を取り入れ、当時では珍しいビニールハウスでの栽培を奨励し、冬の寒波、夏の風雨対策としてきました。ハウス栽培のレモンは外観がきれいで、露地栽培よりも早い時期から収穫ができるので、夏から秋は緑色、冬から春にかけては黄色のレモンが年中収穫できる、県下でも有数のレモン産地になりました。
今回ご紹介する福田農園の福田正昭さん・智子さんご夫婦は、父親の代からハウスレモンの生産を行ってきました。現在は、さらにハウス栽培の面積を広げて、生産量は島内でもトップクラスです。栽培園地では除草剤を使わず、有機質肥料の施用や土づくりを精力的に行い、安心して果汁や皮まで使えるレモン作りを心がけています。果実品評会で何度も入賞している優れたレモン生産農家です。