里芋さといもができるまで

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里芋さといもについて

愛媛農試Ⅴ2号

 原産地はインド東部からインドシナ半島で、日本には縄文時代後期には渡ってきたものと考えられ、主に塊茎(イモ)を食用とします。出荷量の上位は、埼玉県、千葉県、宮崎県であり、愛媛県は第4位です。県内では、愛媛県農林水産研究所が開発した「愛媛農試Ⅴ2号」が広く栽培され、従来の「女早生」に比べ、大きくて丸いイモが多くできます。
おも産地さんち今治市いまばりし西条市さいじょうし新居浜市にいはまし四国中央市しこくちゅうおうし

01はる

 あらかじめ堆肥(たいひ)や土壌改良材で土づくりを行い、3月上旬~4月上旬の間に、畝幅110㎝、株間33㎝でマルチを張った台形畝をつくります。そして、病気にかかっていない種芋を、15㎝くらいの深さになるように植え付けます。
5月中下旬には、発芽します。このとき、芽を1本にする「芽かき」作業を行います。

02なつ

 6月上中旬には、イモの品質を高めるため、株元に土をかぶせる「土入れ」を行います。また、この頃から、サトイモの病気の発生に注意します。そして、梅雨が明けると、3日に1回程度水やりをして、疫病、ハスモンヨトウ、ハダニ類等への病害虫との戦いが本格化してきます。

03あき

 8月下旬頃に試し掘りを行い、収穫時期を判断します。9月中~下旬頃から、葉の栄養がイモに流れ、葉が3枚以下になった頃に収穫します。ただし、雨の直後は病気が発生しやすいため、気を付けます。
収穫後は、選果場等で計画的に出荷されます。同時に、種芋を、6℃以上で貯蔵します。