青いレモン
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酸っぱいだけじゃない甘さ、清涼感抜群!青いレモン
レモンはミカン科の果実で、酸味や香りを楽しむ「香酸柑橘類」です。
産地
青いレモンは岩城島(上島町)で栽培されています。
岩城島は、瀬戸内の温暖な気候に恵まれた、おいしいレモンが育つ場所で、「青いレモンの島」と呼ばれています。
旬
青いレモンは9月から出始め、12月頃まで出荷されます。
この時期は、熟していても青いままです。
それ以降は黄色く色づき、黄色いレモンが出荷されます。
特徴
青いレモンのもぎたては、酸味も甘みもあり、さっぱりしていて、香りがきわだっています。
レモンは、葉もレモンの香りがします。
レモンの栄養
レモンは、ビタミンCを豊富に含有する代表的存在です。
大航海時代には、船で旅する船員たちを、ビタミンC不足による壊血病から救ったと言われます。ビタミンCは血管に付着したコレステロールを溶かし、新陳代謝を活発にする効果があり、現代人にも欠かせない栄養素です。
すっぱい酸味の正体はクエン酸で、疲労回復の効果があります。
香気成分はシトラールとリモネンで、食欲増進に威力を発揮します。
保存方法
きれいに洗って水分をふきとり、ラップで包み、ポリ袋に入れて野菜室に入れて保存しましょう。
青いレモンは、時間がたつと黄色くなっていきます。
レモンの来歴
レモンの原産地はインド北東部のヒマラヤと考えられています。12世紀よりアラビア人によってスペインに伝えられ、十字軍などの手でヨーロッパなどに伝えられました。地中海沿岸地帯が栽培の中心でしたが、コロンブスの時代に新大陸に導入されてアメリカに大産地が形成され、その後、南米のブラジル、アルゼンチンなどへ伝播し、世界中で広まりました。
日本には明治初期に伝わり、瀬戸内、九州地方を中心に栽培されるようになりましたが、1964年のレモンの輸入自由化でレモンの値段が下がり、栽培されなくなっていました。
基本的に日本の風土には適さず、国内消費の約97%は輸入物です。
外国産のレモンも収穫された時は緑色ですが、船で日本に運ぶ2、3ヶ月の間に黄色くなるため、レモンは黄色いものだと思われていました。
岩城島では、レモン栽培を復活させようと、岩城の気候に合い、とげが少なく木が小さい時から実がなる「アンレユーレカ」という品種を選び、1980年頃から栽培が始められました。
さわやかレモンゼリー

材料(4人分)
- 青いレモン(きれいに洗う)
- 1個
- 水
- 200㏄
- グラニュー糖
- 大さじ5
- 粉ゼラチン
(大さじ50㏄の水でふやかす) - 5g
- グラスか器
(耐熱で80㏄が入る大きさ) - 4個
作り方
1.レモンを縦半分に切り果汁(50㏄)をしぼり、種は取り出す
2.鍋に水を入れ中火にかけ、グラニュー糖を加え、グラニュー糖が溶けたら火を止める
3.2に1を加えて混ぜる
4.3にふやかした粉ゼラチンをゴムベラで混ぜて溶かす
5.4を器に流し入れる
6.5の粗熱がとれたら、1時間ほど冷蔵庫で冷やし、固まったら冷蔵庫から取り出し、レモンの皮をすりおろして飾ったらできあがり♪
野菜ソムリエ自己紹介

窪田 ゆかり
『知って 自分で料理する』をモットーに、小学生対象の教室を開催しています。
食べることはとても大切な事なので、栄養面・機能性等考えて食事をする習慣が少しでもつくように思って教室をしています。
第4日曜日には、松山の中央卸売市場の関連棟において、旬の野菜・果物を使ったジュースやピザの試食販売をしてますので、ぜひお越しください。